沖縄本島の南西に位置する亜熱帯気候の宮古島は、独自の生態系が広がっています。
宮古島には危険生物がいるって本当?
本当です。被害に遭わないためにも、危険生物について事前に知っておきましょう!
今回は、宮古島の危険生物やもしものときの対応を詳しく解説します。
- 宮古島の危険生物がわかる
- 危険生物の被害に遭わない方法がわかる
- 安全なビーチがわかる
記事の後半では宮古島でおすすめのアクティビティも紹介します。
宮古島でアクティビティを検討している人や、海水浴をする予定の人はぜひ参考にしてください。
この記事を書いた人🙋(ガイド歴16年 PADI インストラクター)
「初心者専門宮古島シュノーケリングツアー」を運営する私「浜 佑介」は、ダイビング歴20年のダイビングインストラクターです。
ダイビング、シュノーケリングの知識だけでなく、宮古島や沖縄の様々な情報に精通しています。
- 石垣島と宮古島でマリン会社経営
- ガイド歴16年 PADI インストラクター
- 初心者のガイド累計10000人以上!
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宮古島の危険生物はどこにいる?
宮古島の危険生物は海にいるんだよね?
宮古島の危険生物は海にいる印象が強いかと思いますが、陸にも危険生物がいます。
宮古島は沖縄本島と台湾のほぼ中間に位置し、1年の平均気温は23℃、平均湿度は80%の亜熱帯海洋性気候に属しています。
海はサンゴ礁に囲まれ、カラフルな魚やウツボなど様々な生き物が生息し、陸は工業地帯もなく大自然が広がる島です。
そんな宮古島では、日本本島では見慣れない生物も数多く生息しています。
危険生物の中には、一見危険に見えない生物もいるので注意が必要です。
被害に遭わないためにも、海や陸の危険生物を把握しておきましょう。
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宮古島に生息する陸の危険生物
ここでは宮古島に生息する陸の危険生物について紹介します。
それぞれ詳しくみていきましょう。
アフリカマイマイ
アフリカマイマイは体長が5〜20cmほどあるカタツムリのような見た目をしている生物です。
沖縄全域でみられ、草むらや日陰の湿った場所に生息しています。
身体に「広東住血線虫」という寄生虫を保有している可能性があり、この寄生虫が人間の口や傷口から感染すると激しい頭痛や発熱、知覚異常等の症状を引き起こします。
2000年には死亡例もあります。
見かけた場合は触らないようにしましょう。
もし触ってしまった場合には、念入りに手を洗いましょう。
ミヤコヒキガエル
ミヤコヒキガエルは体長が6〜10cmある宮古島にのみ生息しているヒキガエルです。
茂みにいることが多いです。
ミヤコヒキガエルは危険を察知すると、後頭部にある耳腺や身体の表面のイボから、白い粘り気のある毒を出します。
毒に触れた手で目を擦ってしまった場合、失明することもあります。
また、毒が口に入ってしまった場合、めまいや吐き気、幻覚を引き起こします。
子供は好奇心で触ってしまうことが多いので、特に注意しましょう。
ミヤコヒキガエルを見つけても触らない、触ってしまった場合は素早く手を洗いましょう。
宮古島に生息する海の危険生物
宮古島の海には、危険生物が数多く生息しています。
以下の表に、被害件数が多い危険生物の出没時期や出没場所、危険性をまとめました。
出没時期 | 出没場所 | 危険性 | |
---|---|---|---|
ハブクラゲ | 7〜8月 | 海全域 | 死に至る可能性あり |
エラブウミヘビ | 5〜8月 | サンゴ礁 | 死に至る可能性あり |
アンボイナガイ | 通年 | 昼間は砂 | 死に至る可能性あり |
ミノカサゴ | 通年 | 岩の陰や裏側 | 吐き気や腹痛 |
ヒョウモンダコ | 通年 | 海底 | 死に至る可能性あり |
オニヒトデ | 6〜7月 | サンゴ礁 | 激しい痛み |
ウンバチイソギンチャク | 通年 | サンゴ礁 | 強力な毒 |
カツオノエボシ | 春〜夏 | 海全域 | 死に至る可能性あり |
オニダルマオコゼ | 通年 | サンゴ礁 | 死に至る可能性あり |
紹介した危険生物の多くは最悪の場合、死に至る可能性があります。
被害に遭わないためには、正しい知識をつけて海で遊ぶことが大切です。
出没時期や出没場所を意識して遊びたいね
ここでは上記9種類の危険生物について、解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ハブクラゲ
ハブクラゲは触手に非常に強い毒があり、刺されると激痛でショックを起こすこともある危険なクラゲです。
ハブクラゲは半透明なので肉眼では確認しづらく、刺されてから気づく場合が多いです。
水深が20〜30㎝ほどの浅い場所にもいるため、海水浴をする際は気をつけてください。
宮古島でハブクラゲが出没する時期はいつ?
宮古島では5〜10月ごろまで、ハブクラゲが出没します。
ハブクラゲに刺されないように、ラッシュガードで肌の露出を減らしたり、クラゲ防止ネットが設置されたビーチで遊んだりしましょう。
もし刺されてしまったら、患部にお酢をかけて触手をゆっくりと取り除き、必ず病院へ行ってください。
エラブウミヘビ
エラブウミヘビは、ハブの80倍の毒を持つといわれているほど危険なウミヘビです。
おとなしい性格のため、何もしなければ攻撃される危険は少ないですが、驚かせたり捕まえようとしたりすると噛まれる可能性があります。
見つけた場合は攻撃せず、静かにその場を離れましょう。
万が一噛まれたら、早急に病院へ行ってください。
アンボイナガイ
アンボイナガイは、赤褐色の網目模様をした10㎝ほどの大きな巻き貝です。
口内に猛毒を注入する毒針を持っており、刺されるとすぐに体がしびれ、最悪の場合死に至ります。
夜行性で昼間は砂の中に潜っているため、掘り起こさないように注意しましょう。
刺されてしまったら、早急に病院へ行ってください。
海ではキレイな巻き貝を見つけても、不用意に触ったり採取したりしないようにしましょう!
ハナミノカサゴ
ハナミノカサゴは、茶褐色の縞模様がある全長25㎝ほどのカサゴです。
背ビレや腹ビレ、尻ビレに毒があり、刺されると激しい痛みを伴い、患部が赤く腫れ上がります。
動きはゆっくりで近づいても逃げませんが、驚くと背ビレを立てて威嚇してきます。
ハナミノカサゴを見つけても決して近づかず、触らないようにしましょう。
刺されたときは、目に見えるトゲを取り除き、患部を40〜45℃程度のお湯につけ、病院へ行ってください。
ヒョウモンダコ
ヒョウモンダコは、フグと同じ猛毒のテトロドトキシンを持っているタコです。
体長は10㎝ほどと小さくおとなしい性格ですが、驚かしたりイタズラをしたりすると、青色の斑点模様が鮮やかな色に変わり、攻撃的になります。
色が変わったときは大変危険な状態なので、決して近づかず、その場をすぐに離れてください。
ヒョウモンダコの毒は飲み込むと危険なので、噛まれた際は口で吸い出さず、手で毒をしぼり出して病院へ行きましょう。
オニヒトデ
オニヒトデは、全身がトゲで覆われている体長30〜40cmほどの大型のヒトデです。
毒のあるトゲで刺されると激痛が走り、ひどい場合は数日痛みが続くこともあります。
昼間はサンゴテーブルの下に隠れているため、むやみに手を入れないようにしましょう。
刺されたときは、目に見える大きなトゲを取り除き、患部を40〜45℃程度のお湯につけ、病院へ行きます。
ウンバチイソギンチャク
ウンバチイソギンチャクは、直径10〜20cmある、イソギンチャクの中でも最も強い毒を持つといわれているイソギンチャクです。
刺されると激痛が走り、その痛みは数日続きます。
症状の中には急性腎不全などの内臓疾患を伴う場合もあるので、刺された場合は必ず医療機関を受診してください。
刺されてしまった場合は、海水で刺胞球を洗い流し、氷や冷水で冷やしましょう。
酢は絶対に使わないで下さい!酢をかけると刺胞が余計に発射され、被害が大きくなります。
カツオノエボシ
カツオノエボシは、触手に非常に強い毒があるヒドロ虫の仲間です。
刺されると電気が走ったような痛みがあり、海外では死者も出ています。
クラゲのように海面を漂っていたり、砂浜に打ち上げられていたりします。
目を惹く見た目をしているため、お子様も触らないように注意してあげてください!
万が一刺されたら、海水で触手を洗い流し、氷や冷水で冷やします。
カツオノエボシにお酢は逆効果になるため、絶対に使わないようにしましょう。
オニダルマオコゼ
オニダルマオコゼは、体長40cmほどあるオニオコゼ科の魚です。
刺されると激しい痛みと共に傷口が腫れます。
重症になると関節痛や呼吸困難が起こり、最悪の場合死に至る場合もあります。
色や形が石や岩によく似ているため、気づかず踏んでしまうことが多いようなので、注視しましょう。
刺されたらまず陸に上がり、真水で傷口を洗ってください。
その後、45℃以上のお湯に患部を浸けましょう。
毒性を和らげる効果があります。
危険生物による被害状況
宮古島には、多くの危険生物が生息しています。
2022年に沖縄県で発生した危険生物による被害を以下の表にまとめました。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ハブクラゲ | 20 | 21 | 3 | |||||||||
クラゲ類 | 6 | 5 | 5 | 1 | ||||||||
カツオノエボシ | 2 | 1 | 1 | 1 | ||||||||
ウンバチイソギンチャク | 1 | |||||||||||
オニダマルオコゼ | 1 | 2 | 2 | |||||||||
オコゼ類 | 1 | 1 | 1 | 1 | ||||||||
ミノカサゴ | 1 |
表によると、ハブクラゲによる被害が夏に集中して多いことがわかります。
そのほかのクラゲ類による被害も多く、夏の遊泳時は特に危険です。
夏はクラゲに要注意だね!
過去には、オニヒトデに刺された女性が重傷を負った事故もあります。
危険生物の被害を甘く見ずに、十分に注意しましょう。
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危険生物の被害に遭わないための対策
危険生物の被害に遭わないための対策は、以下の4つです。
それぞれ順番に見ていきましょう。
プライベートビーチは利用しない
プライベートビーチは利用しないようにしましょう。
宮古島には、魅力的なありのままの自然が残ったビーチがあります。
自分たちだけの空間を楽しめるプライベートビーチを訪れる観光客が増えています。
どうしてプライベートビーチは危険なの?
プライベートは人気ですが、観光地として整備されていないため、監視員がいるビーチはほとんどありません。
万一、溺れてしまったときに助けてくれる人がいないビーチは危険です。
また、夏には危険生物であるハブクラゲが流れてくる可能性があります。
安全対策が万全ではないプライベートビーチの利用は、おすすめできません。
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肌の露出をしない
肌の露出はできるだけ控えましょう。
できるだけ肌を出さないようにするだけで、危険生物の被害を防止できます。
危険生物の対策には、以下のような格好がおすすめです。
- 長袖のラッシュガード
- マリングローブ
- マリンブーツ
ラッシュガード以外にも、ウェットスーツも有効的です。
ウェットスーツは浮遊力があるため、泳ぐのが苦手な人や子どもにはラッシュガードよりも心強い味方になるかもしれません。
また、マリングローブやマリンブーツは、厚手でできており、手足を保護するのにぴったりです。
グローブをしていても危険生物は触らないようにしましょう。
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触らない・近づかない
もしも危険生物に遭遇した場合は、すぐにその場を離れ、近づかないようにしましょう。
また、多くの危険生物は触ってしまうことで毒針に刺されたり、毒が体内に入るきっかけとなります。
危険生物の中には可愛い見た目やきれいな見た目をしているものもいますが、決して触らないようにしましょう。
グローブをしていても毒針が貫通することもあります。絶対に触ってはダメですよ!
ツアーに参加する
マリンスポーツをするなら、ツアーに参加して遊びましょう。
インストラクターが安全なビーチを熟知しているため、ツアーなら安心です。
万一のことが発生しても、インストラクターがいれば、臨機応変に対応してくれるでしょう。
ツアーでは、初心者から経験者まで安心安全にアクティビティを楽しめるように、しっかりとサポートしてくれます。
初めて宮古島を旅行する人や子連れの人は、安心して楽しめるツアーに参加するのがおすすめです。
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クラゲネットなどの対策がある宮古島のビーチ
危険生物の中で一番被害の多いのがクラゲによるものです。
ここではクラゲ防止ネットやライフセーバーがいる安全なビーチをまとめました。
- 与那覇前浜ビーチ
- シギラビーチ
- 保良泉ビーチ
与那覇前浜ビーチのシーズン中は、クラゲ防止ネットが張られるほか、監視員も常駐しています。
シギラビーチではライフセーバー、保良泉ビーチでは遊泳区間が決まっていて監視員がいるため安心です。
宮古島の海で遊ぶなら、危険対策をしているビーチを選びましょう。
危険対策をしているビーチなら安心だね!
安心のガイド付き!おすすめツアー
ここではガイドさんがついて安心して楽しめる、宮古島のおすすめツアートップ3を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.宮古島シュノーケリングツアー
大人も子どもも手軽にできるシュノーケリングは、サンゴ礁に潜んでいる危険生物に出くわす可能性が高いマリンスポーツです。
浅瀬にも生息している危険生物ですが、海を知り尽くしたインストラクターがいるから安心して楽しめます。
安全に遊べる場所を知っているだけでなく、シュノーケリング初心者に丁寧な指導をしてくれます。
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2.絶景シーカヤックツアー
どうしても危険生物が怖いという方は、海上から宮古島の海を堪能できるシーカヤックツアーがおすすめです。
宮古島の海は透明度が高く、シーカヤックの上からでも海の生き物たちを見ることができます。
海水内に入らないので、もし危険生物に遭遇しても刺される心配がありません。
海の中を進むのも楽しいですが、シーカヤックで風を切りながら、宮古ブルーの海を進む爽快感を味わうのはいかがでしょうか。
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3.亜熱帯ジャングル&星空ナイトツアー
宮古島はマリンアクティビティのイメージが強いですが、夜の宮古島を探索するのもおすすめです。
亜熱帯地域の宮古島でしか出会えない動植物をみたり、運が良ければ満天の星空を眺めることもできます。
宮古島の星空はまるで天然のプラネタリウムですよ!
もちろん知識豊富なインストラクターがついていますので、安全に散策できます。
ぜひ昼間とは違う宮古島を堪能してみてください。
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宮古島の危険生物には十分注意しよう
きれいな海と緑に囲まれた宮古島には、その大自然のがゆえさまざまな危険生物が生息しています。
襲ってくる生物は少ないため、必要以上に怖がる必要はないですが、危険生物による被害があるのも事実です。
特に、夏のシーズンにはハブクラゲやそのほかのクラゲによる被害が多発しています。
危険生物に遭遇したら触らない・近づかないことが大切です。
海で遊ぶときには、万一のときに備えて応急処置を知っておくと安心です。
海で遊ぶ時は安全なビーチを選択するのも大切だね。
アクティビティツアーに参加して遊ぶのも安全ですよ!
宮古島を安心して楽しみたい人は、ぜひツアーを利用しましょう。
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